最終更新 2026.05.13 09:42 JST § 01 取引所 / bitbank
第 142 号  ·  火曜日
中立 · 検証可能 · 投資助言ではない
EXCHANGE PROFILE — 01 of 05

bitbank
ビットバンク

国内最大級の流動性を持つ、板取引中心の暗号資産取引所。スプレッドの狭さと取扱銘柄の幅広さが特徴。レバレッジは扱わず、現物の板取引に集中した設計。

★★★★☆ 4.2 編集部評価 2026.05.13 取材

§ A — 会社概要

板取引に集中する、流動性の取引所。

bitbank は 2014 年設立の暗号資産交換業者です。販売所方式(業者対顧客の固定価格売買)も用意していますが、設計の中心は板取引にあり、ビットコインを含む主要銘柄で国内最大級の流動性を維持しているとされています。レバレッジ取引(信用取引)は提供していません。

対応銘柄は 38 銘柄。BTC・ETH・XRP のような主要銘柄に加え、AVAX・SUI など比較的新しい銘柄まで、板で取引できるラインナップが揃っています。ビットコイン解説 →

項目MakerTaker備考
BTC/JPY(板)−0.02%0.12%Maker はリベート
ETH/JPY(板)−0.02%0.12%同上
XRP/JPY(板)−0.02%0.12%同上
販売所無料(実質的にはスプレッドあり)スプレッドは銘柄・時間で変動
日本円入金無料(振込手数料は利用者負担)各銀行の所定手数料
日本円出金550 円 / 770 円3 万円未満 / 3 万円以上
暗号資産出金銘柄により異なるBTC: 0.0006 BTC 程度

Source: bitbank 公式「手数料一覧」(2026.05.13 取得)。

◎ メリット

板の深さと、取扱銘柄の幅。

  1. 01

    板の流動性が国内最大級

    主要銘柄のスプレッドが狭く、希望価格で約定しやすい。

  2. 02

    Maker 手数料がマイナス

    指値で板に注文を出すと、約定時に 0.02% 受け取れる設計。

  3. 03

    取扱 38 銘柄を全て板で

    主要銘柄から比較的新しい銘柄まで、すべて板で取引可能。

  4. 04

    UI が比較的シンプル

    情報密度は高いが、初心者でも板の見方を学べる設計。

△ デメリット

レバレッジと、初学者の壁。

  1. 01

    レバレッジ取引は提供なし

    信用取引を行いたい場合は他社の検討が必要。

  2. 02

    最初の数分はやや難しい

    「板を読む」前提の設計のため、はじめての方には学習コストがある。

  3. 03

    日本円出金に手数料

    550–770 円。出金回数が多い場合は積み上がる。

  4. 04

    独自プロダクトは少なめ

    他社のような付帯サービス(ステーキング・貸暗号資産)はやや限定的。

国内の暗号資産交換業者には、金融庁の登録要件として「顧客の暗号資産の 95% 以上をコールドウォレット(インターネット非接続)で管理する」「顧客資産と自己資産を分別管理する」などが義務付けられています。bitbank が公表しているセキュリティ施策の概要は次の通りです。

COLD STORAGE

顧客資産はコールド管理

顧客の暗号資産はマルチシグ+オフライン環境(コールドウォレット)で管理。出金時のみ、複数承認を経てホットウォレットへ移される運用とされています。

ISMS

ISMS 認証を取得

情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格 ISO/IEC 27001 認証を取得。内部統制の運用が第三者監査を経ていることを意味します。

2FA

2段階認証は必須運用

ログイン・出金時の2段階認証(TOTP / SMS)を提供。読者が口座を作るときは、まず認証アプリを設定してから入金することを編集部は強く推奨します。

分別管理

日本円は信託保全

顧客が預けた日本円は信託銀行で分別管理される運用。万一の事業者破綻時にも、顧客の日本円は信託先で保全される設計とされています。

Source: bitbank 公式「セキュリティ」「会社情報」(2026.05.13 取得)、金融庁「暗号資産交換業者一覧」。本欄は各社公開情報の整理であり、保証ではありません。

◎ 向いている人
  • 板取引でコストを抑えたい人

    販売所のスプレッド(実効コスト)が気になる人。Maker手数料がマイナスなので、指値で板に並べる前提なら国内最安水準。

  • 主要銘柄を中心に長期保有したい人

    BTC・ETH・XRP など主要銘柄を、現物で買って静かに持つ運用に向く設計。レバレッジがないぶん、過度なリスクに踏み込みにくい。

  • 複数銘柄を1社で完結させたい人

    取扱 38 銘柄が全て板で取引可能。アルトコインを少しずつ試したい人にも、口座を散らさず済む利点がある。

△ 向いていない人
  • レバレッジで短期売買したい人

    信用取引・証拠金取引は提供がない。短期で値幅を取りに行く運用には別社の検討が必要。

  • アプリのワンタップ完結を求める人

    「ボタン一つで買う」体験を最優先するなら、販売所中心のアプリ設計の他社の方がストレスは少ない。bitbank は「板を見てから注文する」前提の UI。

  • 頻繁に出金する人

    日本円出金は 1 回 550–770 円。月に何度も出金する運用だと、年間で数千円〜1 万円の差になることもある。月1回程度にまとめる運用設計を編集部は推奨。

口座開設は本人確認書類のアップロードから「即時通過」まで、編集部の検証では 最短 10 分 程度で完了しました。スマートフォンで運転免許証を撮影、自分の顔も撮影、その場で審査が走り、画面遷移で口座が開く流れです。

入金は銀行振込のみ(クイック入金は一部金融機関で対応)。初回入金から約定までは最短 5 分でした。板取引画面は情報密度が高く、最初の数分は「どこを押せばいいか分からない」という感覚を持つ人が多いはずです。ただ、買いと売りの板が左右に並ぶレイアウト自体は世界共通なので、いちど慣れれば他社にも応用が利きます。

編集部の結論は「はじめての一社」「長く付き合う一社」のどちらにも置きやすい、というものでした。販売所方式の手軽さよりも実効コストの低さを優先する読者には、編集部からの最初の選択肢の一つとして推奨できます。一方、レバレッジや先進的なステーキング商品を求める読者には、用途別に他社との併用を勧めます。

取引所選びは「最強の一社」を探すゲームではなく、「自分の使い方に最も摩擦が少ない一社」を見つける作業だ、と編集部は考えています。bitbank は、その意味で 静かな第一候補 です。

編集部ノートは執筆時点の編集部の経験に基づく所感であり、断定的な評価ではありません。投資判断は読者自身でお願いします。